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後藤理事が平成26年度日本醸造協会技術賞を受賞しました



 平成26年10月7日(火)〜 8日(木)に東京都北区北とぴあで開催された平成26年度日本醸造学会において、当研究所の後藤理事が日本醸造協会技術賞を受賞しました。

<受賞対象>
 「DNA多型解析による甲州の分類に関する研究」

<概要>
 日本の在来ブドウ品種'甲州'は、日本の白ワイン用品種として重要な品種です。ブドウにはたくさんの品種がありますが、ワイン専用品種などのビティス・ビニフェラ(Vitis vinifera)、グレープジュースなどに使われるラブルスカ系品種及びヤマブドウなどの野生種に分類されます。'甲州'は奈良時代の僧・行基が薬師如来から授けられたとも、平安時代末期に雨宮勘解由(かげゆ)が見つけたとも言われていますが、現在では東洋系のビニフェラとされており、ビニフェラが生まれたコーカサス地方(黒海とカスピ海に挟まれた地域)から、シルクロードを通って日本にもたらされたと推定されています。しかし、'甲州'の分類や由来には諸説あって、ビニフェラではない、という意見もあり、はっきりしていませんでした。
 そこで、'甲州'のDNAを詳細に解析したところ、大部分はビニフェラですが、一部、中国の野生ブドウのDNAが含まれていることが明らかになりました。'甲州'の祖先にあたるビニフェラが中国で野生種と交雑し、さらにビニフェラと交配をして日本に伝わったものと考えられます。'甲州'がシルクロードを伝わって日本にたどり着いたことがDNAのなかに刻み込まれていた、と言えます。

 




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