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山田部門長が平成27年度日本醸造協会技術賞を受賞しました



 平成27年10月6日(火)〜7日(水)に東京都北区で開催される平成27年日本醸造学会大会において、当研究所の山田修醸造技術応用研究部門部門長が日本醸造協会技術賞を受賞しました。

<受賞対象>
「黒麴菌の分子生物学的解析による分類と安全性に関する研究」

<受賞対象>
山田修

<業績紹介>
 黒麴菌とは、沖縄において泡盛醸造に用いられている分生子が黒色を呈するAspergillus属糸状菌で、製麴中に大量のクエン酸を生産することでもろみを酸性とし暖地での醸造に適するとされています。黒麴菌は、1901年に乾によりA. luchuensisとして初めて報告されましがたが、その後も中澤のA. awamoriなど数株が報告され、欧州では、A. nigerとの異名同種とされるなど、その分類は混乱していました。
 そこで、黒麴菌の分子生物学的な解析を行ったところ、黒麴菌は、A. nigerとは違う生物種であり、その学名としてはA. luchuensisが適当であることを見出し、幸いに国際的にも認められることとなりました。また、ゲノム解析結果などから、黒麴菌は、A. nigerが生産する2種類のカビ毒、オクラトキシンA及びフモニシンB2を非生産性であることも明らかとすることができました。
 これらの解析結果に基づき、2014年4月より酒類総合研究所では、その菌株が黒麴菌に該当するかについての受託分析を開始しています。

 参考文献
 黒麴菌の分類と安全性について:その分子生物学的な解析, 釀協, 107, 200-204(2012)
 黒麴菌の学名がAspergillus luchuensisになりました, 釀協, 110, 64-67(2015)


 




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