5995218: ソルビトール誘導性プロモーター

概要

発現誘導/非誘導時の全遺伝子発現への影響が少なく、なおかつ非誘導時の導入遺伝子の発現をほぼ完全に抑制可能な発現制御系を構築できるプロモーターを提供すること。

請求項1

下記(a)~(d)のいずれかのDNAからなるソルビトール誘導性プロモーター。

  1. (a) 配列番号1に示される塩基配列からなるDNA。
  2. (b) 配列番号1に示される塩基配列中の連続する740塩基以上の部分領域からなり、かつ、第669番~第1408番塩基の領域を含むDNA。
  3. (c) 配列番号3に示される塩基配列からなるDNA。
  4. (d) (a)~(c)のいずれかのDNAと90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、かつ、ソルビトール存在下で遺伝子発現を誘導するプロモーター活性を有するDNA。

請求項2

前記(d)のDNAが、前記(a)~(c)のいずれかのDNAと95%以上の同一性を有する塩基配列からなる請求項1記載のプロモーター。

請求項3

前記(d)のDNAが、前記(a)~(c)のいずれかのDNAにおいて1個若しくは数個の塩基が置換、欠失又は挿入された塩基配列からなる請求項1記載のプロモーター。

請求項4

前記(a)~(c)のいずれかのDNAからなる請求項1記載のプロモーター。

請求項5

炭素源としてグルコースのみが存在する条件下では遺伝子発現を実質的に誘導しないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプロモーター。

請求項6

請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプロモーターを含む組換えベクター。

請求項7

前記プロモーターに機能的に連結された、所望のRNAをコードするDNAをさらに含む請求項6記載の組換えベクター。

請求項8

請求項7記載の組換えベクターで形質転換された糸状菌。

請求項9

麹菌である請求項8記載の糸状菌。