山田部門長が日本生物工学会第31回生物工学技術賞を受賞しました

沖縄の伝統的蒸留酒である泡盛に使用される微生物（黒麹菌、酵母）および関与する微生物（乳酸菌）について詳細な特性や遺伝子レベルの解析を行うことにより、優良菌株の選抜や有用成分の高生産機構の解明を行った。これらの成果は多くの泡盛醸造に利用されており、泡盛の品質向上や多様化に大きく貢献している。特に黒麹菌に関しては、泡盛黒麹菌の特徴をゲノム配列レベルで解析し、新しくAspergillus luchensisとして再整理したことは、我が国の伝統的微生物の位置づけを明確にした点で意義深い。今後もこれらのゲノム情報を用いて新しい菌株の育種を行うことが可能であり、泡盛醸造の発展につながることが期待される。